電線に触れている枝を、先に自分で切らない理由
電線に枝が当たっているのを見つけると、脚立とノコギリで届く分だけ落としてしまおうと考える方もいるかと思います。
枝1本なら数分で済みそうに見えるからです。
ただ、電線に触れている枝は、庭のほかの枝と同じようには扱えません。
生木は水分を含んでいて、電気を通さないとは言い切れません。
切った枝が落ちる途中で線に引っかかる、切り終わった瞬間に枝が跳ねて線を叩く、脚立の上で体勢を崩して思わず線をつかむ。
庭のほかの場所なら小さな失敗で終わることが、電線のそばでは感電や線の損傷につながります。
そのため私たちは、枝や幹が電線に触れている木では、作業の前に電力会社への連絡が必要かどうかを確かめてから段取りを組みます。
この確認は提携業者が行います。
施主の方に先にお願いしたいのは、切ることではなく、地面から見て状況を伝えることです。
なお、線が垂れ下がっている、枝が触れている所から火花や音が出ている、といった場面は伐採の相談より前の話です。
木にも線にも近づかず、電力会社に直接知らせてください。
地面から確かめておく3つのこと
脚立に登らなくても、地面から見るだけで分かることがあります。
ここが分かっていると、写真を見た段階で作業する側が判断できる範囲が広がります。
どの線に触れているか
電柱と電柱のあいだを道路沿いに渡っている線と、電柱から家の軒先へ向かって延びている線では、位置も高さも違います。
後者は引込線(ひきこみせん)と呼ばれ、電柱から一軒ずつの建物へ電気を引き込むための線です。
また、電柱には電気の線だけでなく、電話や通信の線が一緒に通っていることもあります。
どの線に触れているかによって、確かめる相手や進め方が変わることがあります。
線がどこから出て、どこへ向かっているかを目で追っておくだけで、最初のやり取りが一往復減ることが多いです。
いつも触れているのか、風が吹いたときだけか
風のない時間に見て、枝が線に乗ったままになっているのか、少し離れているのか。
離れているなら、風で揺れたときにどこまで近づくのかを見ておきます。
電力会社への連絡が要るかどうかは、枝や幹が線に触れているかどうかが最初の分かれ目になります。
「近いけれど触れていない」と「触れている」を分けて伝えていただけると、作業する側の見立てがずれにくくなります。
触れているのは枝先か、太い枝や幹か
細い枝先が線をかすめている状態と、太い枝や幹そのものが線にもたれかかっている状態では、切り方がまったく変わります。
もたれかかっている木は、どこか1か所を切っただけで木の重さのかかり方が動き、残った部分が線のほうへ寄ることがあります。
幹の傾きが線の側に向いているかどうかも、このとき一緒に見ておくと役に立ちます。
もう一つ、触れている枝が何本あるかも数えておきます。
1本の枝先だけなら線から外す作業で話が済むこともありますが、何本もの枝が線をまたいでいる木では、枝を順に外していくうちに木全体を上から下ろすほうが早い、という判断になることがあります。
本数が分かると、その見立てを写真の段階で立てやすくなります。
川口で電線際の木の伐採を頼むときの順番
川口市とその周辺で、電線にかかった木の伐採をご依頼いただく場合、作業日までは次の順番で進めます。
- 最初の連絡で、写真と「どの線に」「いつも触れているか」を伝えていただく
- 現地で、木と線と建物の位置、搬出する経路を見る(現地調査とお見積もりは無料です)
- 電力会社への連絡が必要かどうかを提携業者が確かめ、必要なら連絡する
- 作業方法を決め、金額をお出しする
- 作業日を決めて伐採する
順番に意味があるのは3番です。
電線に触れている木は、見積もりの金額が決まっても、連絡の結果が出るまでは作業日を決めきれない場合があります。
先に日程だけ押さえてしまうと、あとから組み直すことになりかねません。
4番の作業方法は、多くの場合、倒す方向が取れるかどうかで決まります。
電線や隣家が近く、倒すスペースが取れない場所では、木に登って上から順に切り下げます。
この方法は工数が大きく変わるため料金表には載せておらず、現地を見てからお見積もりをお出しします。
金額を見てからお断りいただいても構いません。
連絡が要る木は、日程に幅を持たせておく
電線に触れていない庭木なら、見積もりから作業日までを短い間隔で組めることが多いです。
触れている木はそこに確認の工程が一つ入るため、同じ感覚で日程を決めると、予定していた日に作業できないことがあるかと思います。
たとえば来客や家の工事、売却のための片付けなど、この日までに庭を空けたいという期日があるなら、その期日を最初の連絡に書き添えていただくと話が早くなります。
期日から逆に数えて、確認に使える日数がどのくらい残っているかを先に一緒に確かめられます。
風で揺れたときだけ当たっている木も、強い風の日には当たる回数が増えます。
台風が来る前に倒れそうだと感じる木は、季節にかかわらず相談の対象です。
揺れて当たる木ほど、落ち着いた日のうちに状況を記録しておくほうが、あとで説明しやすくなります。
今日やること:線の行き先と触れている所を2枚に収める
今日できるのは、脚立を出さずに地面から写真を2枚撮ることです。
1枚目は引きの写真です。
木のてっぺんから根元までと、触れている線、その線がつながる電柱か家の軒先が同じ画面に入る位置まで下がって撮ります。
線の行き先が写っていれば、どの線なのかを写真から読み取れます。
2枚目は触れている所の写真です。
スマートフォンのズームを使い、枝が線に乗っている箇所、または一番近づいている箇所を撮ります。
近づいて撮る必要はありません。
逆光になると線が細く飛んでしまうため、太陽を背にする向きで撮ると線の位置が写りやすくなります。
撮り終えたら、風のない時間に見て「いつも触れている」か「風のときだけ当たる」かを一言メモしておきます。
写真2枚とこのメモがそろえば、電力会社への連絡が要りそうかどうかを、現地に伺う前の段階である程度見立てられます。
この記事に関するよくあるご質問
- 電線に当たっている枝を自分で切ってもいいですか
- 脚立で届く位置でも、施主の方が先に切ることはおすすめしません。
切った枝が線に引っかかったり、跳ねて線を叩いたりすると、感電や線の損傷につながります。
枝や幹が電線に触れている木は、電力会社への連絡が必要かどうかを提携業者が確かめてから作業します。 - 電力会社への連絡は自分でしないといけませんか
- 連絡が必要かどうかの確認は提携業者が行い、必要ならそのまま連絡します。
ただし、線が垂れ下がっている場合や、火花や音が出ている場合は伐採の相談より前の話です。
木にも線にも近づかず、電力会社に直接知らせてください。 - 電線に触れている木は、すぐに作業日を決められますか
- 見積もりの金額が決まっても、電力会社への連絡の結果が出るまで作業日を決めきれない場合があります。
この日までに庭を空けたいという期日があれば、最初の連絡に書き添えてください。