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電線際の木に金額が出せない理由 〜倒す余地を四方向で確かめる〜

電線や隣家が近い木は、倒さずに上から切り下げます。切る回数と吊り下ろす手間が増えるため、高さだけでは金額が決まりません。料金表の額で収まる木との分かれ目と、倒す余地を自分で四方向から確かめる手順をまとめました。

住宅地の敷地に立つ庭木を下から見上げた様子
写真はイメージです

同じ高さの木でも、切り方は二通りある

料金表では、伐採の金額を樹高で分けています。未満で、で、で。ここまでは高さを測れば見当がつきます。

ただしこの金額は、その木を倒せることを前提に組んだものです。根元を切って一方向へ倒し、地面に寝た幹を切り分けて運び出す——この段取りが取れる現場の額だと考えてください。

倒す場所が無い木は、同じ高さでも別の作業になります。木に登って、上から順に切り下げていく方法です。料金表の特殊伐採の欄に金額を入れていないのは、この切り方だと作業の中身が現場ごとに変わってしまうからです。高さだけで答えられないのは、高さの問題ではなく、木のまわりの余地の問題だからです。

上から下ろす木は、切る回数がまるごと増える

倒せる木の場合、幹を切るのは根元の一か所です。倒れたあとは地面に寝た状態になるので、そこから玉切りして積み込みます。作業のほとんどを地上で、足をつけたまま進められます。

倒せない木はここが変わります。まず枝を一本ずつ落とし、幹は上からmずつ区切って切り、切った塊はロープで吊って下ろします。この吊り切りという方法では、切る前にロープをかけ、切ったあとは下で受け取り、また登る位置を変えてロープをかけ直す、という手順が一区画ごとに繰り返されます。

しかも、下ろせる場所が狭いほど、一度に下ろせる塊は小さくなります。塀の内側のぶんの隙間にしか落とせないなら、その大きさに収まるまで細かく切ることになる。同じ高さの木でも、切断の回数が何倍にもなるということです。

木の太さ、枝の張り出し方、下ろせる場所の広さ、地上で受ける人の動ける範囲。この四つが少し違うだけで、作業時間は大きく動きます。作業方法で工数が数倍変わるので、現地を見ずに金額をお出ししていません。

川口の伐採で、倒す余地があるかを四方向から見る

依頼の前にご自身で確かめられることがあります。木の根元に立って、順番に見てください。

一つめは幹の真上です。電線、電柱から家へ引き込まれている線、アンテナ、屋根の庇。真上に何かがあれば、その時点で自由には倒せません。

二つめは四方向の地面です。倒す方向には、木の高さと同じくらいの長さの空きが要ります。の木なら先まで、寝かせられる地面が続いているかどうか。その範囲にカーポート、物置、室外機、花壇、墓石、駐車中の車があれば、その方向は使えません。

三つめは途中の障害です。空きがあるように見えても、間に生垣や別の木が立っていれば、倒れる途中で引っかかります。

四つめは幹の傾きです。木は傾いている側に倒れようとします。傾きと反対側にしか空きが無い場合、倒す方向を作る手間が増えます。

そして搬出経路です。切った木を運び出す道が、庭先まで軽トラックが入る道なのか、家の横の通路を抱えて出す道なのかで、同じ量の木でも運ぶ回数が変わります。

川口市内でも、東部の安行一帯は古くからの植木の産地で、住宅地の中に大きく育った庭木がそのまま残っています。敷地に木を倒すだけの余地が取れない現場では、倒さずにロープで登り、上から順に切り下げる方法で作業します。隣の建物との間隔が狭い蕨市の現場でも同じです。

電線が近いときは、切る前に確かめることがある

枝や幹が電線に触れている場合、作業の前に電力会社への連絡が必要になることがあります。この確認はこちらで行います。

ここで気をつけていただきたいのは、順番です。確認が済んでいない状態で当日いきなり切りにかかることはしません。逆に言えば、見積もりの段階で分かっていれば、その確認を先に進めておけます。伝わっていないと、現場に着いてから止まることになります。

見積もりを頼むときは、木そのものだけでなく、木と線が同じ画面に入る位置まで下がって見ていただくと、どのくらい近いかが分かります。触れているのか、離れているが枝が伸びればいずれ届くのか。この違いで進め方が変わります。

料金表の額で収まる木と、見積もりになる木

分かれ目は高さではありません。倒す余地があるかどうかです。四方向のどれか一つでも空いていれば、料金表の樹高ごとの金額の範囲で収まることが多いかと思います。どの方向も塞がっている、あるいは真上に線がある場合は、現地を見てからのお見積もりになります。

以上の木にも料金表で金額を入れていませんが、こちらは高さそのものが理由です。電線際・隣家際の木は高さがでもでも見積もりになりうる、という点で別の話だと考えてください。

今日できることを一つ挙げるなら、木の根元に立って四方向を見て、いう方角を一つ決めることです。決められたら、その方向に何があるかを一行メモしておく。決められなかったなら、どの方向がどう塞がっているかを書いておく。そのメモが、見積もりのやり取りをいちばん短くします。

この記事に関するよくあるご質問

電線に近い木は、樹高の料金表の金額では切れないのですか
料金表の樹高ごとの金額は、その木を倒せる場所があることを前提に組んでいます。倒す余地が取れない木は、登って上から順に切り下げる作業になり、切る回数と吊り下ろす手間が変わります。作業方法で工数が数倍変わるため、この場合の金額は現地を見てからお出しします。
枝が電線に触れています。そのまま切ってもらえますか
枝や幹が電線に触れている場合は、作業の前に電力会社への連絡が必要になることがあります。その確認はこちらで行いますので、見積もりの段階で線に近いことをお伝えください。確認が済まないまま当日いきなり切ることはしません。
倒す余地があるかどうかは、どこを見れば分かりますか
木の根元に立って、幹の真上と四方向を順に見ます。倒す方向には木の高さと同じくらいの長さの地面が要ります。カーポート・物置・室外機・花壇・生垣がその範囲に入っていれば、その方向には倒せません。四方向のどれか一つでも空いていれば、倒す方法が取れることが多いです。

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