抜根の金額を分けるのは、木の高さではなく切り株の太さ
伐採の料金は、木の高さで区分が変わります。
抜根はそこが違います。
地面を掘る作業なので、根がどれだけ広がっているかで手間が決まり、その広がりは地上に残っている切り株の太さとだいたい比例します。
高いところまで伸びていた木でも、幹が細ければ根はそこまで太くありません。
逆に、背は低いのに根元だけ太い木もあります。
料金表の抜根は、幹まわり30cm未満で22,000円、30〜60cmで44,000円(いずれも税込・1株あたり)です。
60cm以上には金額を載せていません。
つまり、いま庭に残っている切り株が22,000円の区分なのか44,000円の区分なのかは、幹まわりを一度測れば、その場でだいたい分かります。
ひもが1本あれば足ります。
幹まわりは、ぐるっと一周した長さのこと
ここを取り違える方がわりといます。
幹まわりは、切り株の周囲をぐるっと一周した長さで、木を輪切りにした面の直径ではありません。
直径で10cmの切り株は、一周すると約31cmになります。
円の一周は直径の約3.14倍だからです。
感覚で「10cmくらいだから細いほうだろう」と判断すると30cm未満だと思ってしまいますが、実際は44,000円の側に入ります。
反対に、一周して30cmある株は、切り口の直径にすると10cmに届きません。
数字の見た目と実物の太さの印象がずれるので、直径ではなく一周で測る、とだけ覚えておいてください。
なお、区分の境目の60cmは、一周で60cmです。
直径にすると19cmほど。
切り株の切り口に両手を広げて置いたときの、手のひらより少し大きいくらいの面になります。
ひも1本とA4のコピー用紙で測る
メジャーが家に無くても測れます。
手順は3つです。
- 切り株の切り口ではなく、地面から10cmくらいの高さのところに、ひもを一周巻きます。
荷造りひも、靴ひも、スマートフォンの充電ケーブルでも構いません。
- ひもが重なった場所を指で押さえるか、油性ペンで印を付けます。
- ひもをまっすぐ伸ばして、A4のコピー用紙の長いほうの辺と比べます。
A4の紙は長辺が29.7cmと規格で決まっているので、だいたい30cmの物差しとして使えます。
ひもがA4の長辺より短ければ幹まわり30cm未満、長辺1枚分を超えて2枚分(59.4cm)に届かなければ30〜60cm、2枚並べても足りなければ60cm以上、という読み方になります。
切り株の周りに土や落ち葉が積もっていて、どこからが地面なのか分からないこともあります。
その場合は、株の際をスコップの先か手で少しかき分けて、土が締まっている面を探してください。
そこが地面です。
積もった落ち葉の上を地面と見て測ると、本来より高い位置で一周させることになり、実際より細い数字が出ます。
ひもを巻くときは、たるませないこと、斜めに巻かないことの2つだけ気をつけてください。
斜めに一周させると実際より長く出ます。
測ったら、ひもを巻いた状態の写真と、切り口を真上から撮った写真を残しておくと、あとで話が早くなります。
測るときに迷いやすい3か所
根元の張り出し
地際は根が横に張り出していて、幹そのものより太くなっています。
切り口ぎりぎりの低い位置で測ると、実際の幹より太い数字が出て、区分をひとつ上に読み違えることがあります。
地面から10cmほど上げた位置で測るのは、この張り出しを外すためです。
切り株が高く残っている場合
前に切ったときの切り口が、腰の高さくらいで残っていることがあります。
木は上にいくほど細くなるので、その高い位置で測ると細く出ます。
同じ株でも測る高さで区分が変わってしまうので、切り口がどこにあっても、測るのは地面から10cm付近に統一してください。
株立ち(根元から幹が数本に分かれている木)
キンモクセイやモチノキでよく見る形です。
この場合は、分かれている幹をまとめて一周した長さと、幹が何本あるかの両方を控えておいてください。
掘る量は地面の下の根の広がりで決まるため、細い幹が3本でも、1本ずつの太さの合計だけでは判断できないことがあります。
株立ちは現地で見て決める割合が高い形です。
川口の伐採と一緒に抜くか、切り株を残しておくか
まだ木が立っていて、これから切るところなら、判断はもう一つ増えます。
抜根を同時に頼むか、切るだけにして切り株を残すかです。
同時にやるほうが安く済みます。
理由は単純で、機材と人がその場にあること、切り株を高めに残しておけば倒すときのてこに使えること、そして株の周りがまだ空いていることです。
切り株を残して数年たつと、そのあたりに物置が置かれたり、塀や駐車場のコンクリートができていたりして、掘るための足場が取れなくなります。
そうなると伐採と同時にやるより高くつきます。
川口市の安行一帯は古くからの植木の産地で、住宅地の中にも大きく育った庭木が残っています。
敷地に余地がない現場では、木を倒さずにロープで登って上から順に切り下げます。
この場合も切り株は残るので、そこを掘るかどうかは別に決めることになります。
あとで駐車場や物置にする予定があるなら、伐採と同じ日に抜いておくほうが手数が少ないかと思います。
逆に、しばらく庭のまま使うなら、切るだけにしておく選択もあります。
一周して60cmを超えたときは、測っても金額が出ません
幹まわり60cm以上の株には、料金表に額を載せていません。
金額を隠しているわけではなく、掘れるかどうかが現場で変わるからです。
抜根の穴は、株の太さより一回り広く掘ります。
60cmを超える株だと、根も同じだけ横に伸びています。
そのため、塀の基礎までの距離、家の基礎までの距離、水道管やガス管が通っていないか、掘った土を仮置きする場所が庭にあるか、といったところを見ないと工数が読めません。
この条件を写真だけで判断すると、当日になって「掘れません」ということが起きます。
ですので、60cm以上と分かった時点では、金額より先に切り株の周囲の状況を写真に撮っておいてください。
今日できることは1つです。
ひもを1本持って庭に出て、地面から10cmの高さで切り株を一周させ、A4の紙と比べる。
それだけで、22,000円の側か44,000円の側か、あるいは現地を見てからの見積もりになるのかが分かります。
この記事に関するよくあるご質問
- 抜根の費用は木の高さで決まるのですか
- 抜根は地面を掘る作業なので、木の高さではなく切り株の幹まわりで区分が分かれます。
幹まわり30cm未満で22,000円、30〜60cmで44,000円(いずれも税込・1株あたり)です。
60cm以上は掘削できる余地があるかを現地で確認してからのお見積もりになります。 - 幹まわりは直径のことですか
- 切り株をぐるっと一周した長さです。
直径ではありません。
直径10cmの切り株は一周すると約31cmになるため、直径の感覚で判断すると区分を読み違えます。
ひもを一周巻いて、A4のコピー用紙の長辺(29.7cm)と比べると30cmを超えるかどうかが分かります。 - 切り株はあとから抜いてもらうこともできますか
- できますが、伐採と同時に抜くほうが安く済みます。
切り株を残して時間がたつと、周りに物置や塀、駐車場のコンクリートができて掘る足場が取れなくなり、同時に行うより高くつきます。
駐車場や物置にする予定があるなら、伐採と同じ日に抜いておくほうが手数が少なくなります。