切るだけで終えるか、根まで抜くか
庭木を1本切ると決めたあと、次に迷うのが切り株です。
伐採で行うのは、枝を落として幹を輪切りにし(玉切りといいます。
運び出せる長さに切りそろえる作業です)、搬出して処分するところまでで、土の中に張った根はそのまま残ります。
残った切り株を掘削して根を切り、掘った穴を埋め戻すのが抜根です。
料金表で伐採と抜根を分けているのは、この2つが別の作業だからです。
使う道具も、かかる時間も違います。
どちらまで頼むかは、好みというより跡地の使いみちで決まります。
切ったあとの地面をそのままにする、あるいは草花を植える程度なら、切るだけで足りる場面が多いです。
反対に、そこに車を停める、物置を置く、塀やウッドデッキを作る、同じ場所に別の木を植える——このどれかに当てはまるなら、地面の中に根が残っていると後の工事が進みません。
つまり「切るか、抜くか」で迷っている状態は、たいてい「その場所を今後どう使うかが決まっていない」状態と重なっています。
金額を比べる前に、ここを一言で決めておくと、見積もりの読み方が変わります。
川口の住宅地で伐採と抜根を同じ日に頼むと、金額は足し算で出る
料金表は、伐採が樹高で3つ、抜根が幹まわりで2つに分かれています。
伐採は3m未満で11,000円、3〜5mで27,000円、5〜7mで52,000円。
抜根は幹まわり30cm未満で22,000円、30〜60cmで44,000円です(いずれも税込・伐採は1本あたり、抜根は1株あたり)。
同じ日にまとめて頼む場合、この2つをそのまま足した額が総額になります。
段取り料のような名前の費用を別に立てることはありませんし、切った木の処分は伐採の金額に含んでいるので、作業後に処分費を追加で請求することもしません。
足し算のままで済むのは、現場に出向く回数が1回で、掘削の道具を同じ日に持ち込めるからです。
それに、幹を落とした直後の切り株は根の張り方が地面の上から見えていて、どこまで掘ればいいかを決めやすい。
同じ作業でも、条件が整っているぶん時間が読めます。
注意したいのは、高さと幹まわりが別の指標だということです。
屋根を越えるほど高い木でも、幹まわりが30cm未満なら抜根は22,000円の側です。
逆に、何度も切り詰められてきて背は低いのに幹だけ太い木もあります。
「伐採が52,000円だったから抜根も高いはずだ」とは限りません。
2つの数字は、それぞれ別に見てください。
なお出張費は、無料になる範囲を整理しているところです。
ご依頼の前にお伝えします。
後日あらためて抜くと、足し算では済まなくなる
「今回は切るだけにして、抜くのはお金に余裕ができたときに」という進め方は、判断としてよく分かります。
ただ、あとから抜くほうが工数は増えます。
理由は3つあります。
ひとつは、掘削する余地です。
切り株を掘るには、その周りに人が立って土をどける幅が要ります。
川口の住宅地、とくに安行のあたりのように住宅の中に大きく育った庭木が残っている場所では、もともと敷地に余裕がないことが少なくありません。
そこへ切り株を残したまま物置やカーポート、塀ができると、道具が入らず手掘りになります。
料金表で幹まわり60cm以上の抜根に金額を載せず、掘削できる余地があるかを現地で確認すると書いているのも、この余地が金額を左右するからです。
ふたつめは、出向く回数です。
1回で終わる作業を2回に分ければ、2回分の段取りが要ります。
みっつめは、幹の残し方です。
切り株を掘り起こすときは、残した幹に力をかけて根を揺さぶりながら切っていきます。
伐採と同時なら、その取っ手にできる高さを残したまま掘る段取りが組めます。
地際まできれいに切り落としたあとの切り株は、握るところがないぶん、掘る手間が増えます。
抜根を先送りするなら、伐採のときに「あとで抜くので、幹は低く切りすぎないでほしい」と伝えておいてください。
同じ日にやらない選択をするなら、これだけは先に決めておく価値があります。
決め手は金額の差より、いつ使う土地かどうか
同時に頼むか、切るだけで止めるか。
ここに一律の正解はなく、条件が変われば答えも変わります。
今のところ跡地に何も置く予定がなく、当面は地面のままでいいなら、切るだけで止めるのは筋の通った判断です。
切り株が1つあることで生活が止まるわけではありません。
一方、数年のうちに駐車場にする、家を建て替える、フェンスを立て直すという話が家の中で出ているなら、同じ日に抜いてしまうほうが結果として費用を抑えられます。
そのときになって「先に抜いておけばよかった」となるのは、たいてい塀や設備ができたあとです。
判断がつかないときは、抜くと決められる期限を自分で切ってしまう手もあります。
たとえば「3年以内に何か置く可能性があるなら、今日抜く」といった線引きです。
予定の有無で決めようとすると、いつまでも保留になりがちです。
見積もりを頼む前に、手元で出しておく3つ
金額を先に知りたい場合、こちらで見ているのは次の3つです。
1つめは、いちばん高い木の高さです。
人の背より高い程度か、2階の窓あたりか、屋根を越えているか。
ここで伐採の区分が決まります。
2つめは、切り株の幹まわりです。
ひもを幹に一周させ、印をつけて広げ、定規に当てます。
30cmを境に抜根の区分が変わるので、測っておくと総額の見当がつきます。
地面すれすれではなく、腰より少し下あたりのふくらんでいない位置で測ってください。
3つめは、跡地に何を置くかです。
ここまで決まっていれば、抜根を同時に組み込むかどうかを、その場で判断できます。
写真を送る場合は、木の全体だけでなく根元が入るように撮ってください。
切り株の太さと、周りに掘る余地があるかが1枚で伝わります。
ただし写真だけでは搬出経路や隣家との距離が分からないため、確定金額は現地を見てからお出しします。
現地調査もお見積もりも無料で、金額を見てからお断りいただいて構いません。
今日やることを1つに絞るなら、ひもで幹まわりを測るより先に、「その場所に何を置くか」を家の中で一言決めることです。
それが決まると、足し算をどこまでやるかも決まります。
この記事に関するよくあるご質問
- 伐採と抜根を同じ日に頼むと、金額はどう計算しますか
- 料金表の伐採の金額に、抜根の金額をそのまま足した額とお考えください。
伐採は樹高で、抜根は幹まわりで区分が分かれます。
切った木の処分は伐採の金額に含んでいて、作業後に処分費を追加で請求することはしません。 - 切り株はそのままにして、あとから抜いてもらうこともできますか
- できます。
ただし、間に塀や物置ができていると掘削する余地がなくなり、伐採と同時にやるより手間がかかります。
あとから抜く前提なら、伐採のときに幹を低く切りすぎず、掘り起こすときの取っ手として少し残しておく方法があります。 - 抜根を頼むかどうかは、何を基準に決めればいいですか
- 切り株の跡地に何を置くかです。
車を停める、物置を置く、塀や土間を作る、同じ場所に別の木を植える——このどれかに当てはまるなら、根が残っていると後の工事が進みません。
地面のままにしておくなら、切るだけで足りる場面が多いです。