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傾いた庭木が倒れて隣の家を壊したら誰の責任か 〜同じ位置から撮る定点写真〜

庭木が倒れて隣の家を壊したとき、民法では住んでいる人と所有者のどちらが責任を負うのか。所有者は注意していたと言っても責任を免れない仕組みと、傾いた木を倒れる前に同じ位置から撮って記録する手順を書きます。

住宅地の庭に植えられた大きく育った庭木の様子
写真はイメージです

倒れた木で隣の家が壊れたとき、条文はまず誰の責任にしているか

庭木が倒れて隣の家の屋根や塀を壊したときの責任は、民法に書かれています。1項は建物や塀のようなついての規定です。2項はにも1項を当てはめると定めていて、庭木はこの2項に入ります。

瑕疵、本来備えているべき安全性を欠いている状態のことです。栽植は木の植え方、支持は支柱などによる支え方を指します。

1項は、次の順番で責任を置いています。

  • まず、その木を管理している占有者が損害を賠償する
  • 占有者が損害を防ぐのに必要な注意をしていたときは、所有者が賠償する

占有者、実際にその土地を使い、木を管理している人のことです。自分の家に住んで自分の庭木を見ているなら、占有者と所有者は同じ人になります。

所有者の側にはいう逃げ道が書かれていない

条文をよく読むと、いう但し書きが付いているのは占有者だけです。所有者については、注意していたかどうかで責任を外す文言がありません。自分の家の庭木であれば、占有者として注意を尽くしていたと示せても、その先で所有者として責任を負う形になります。

倒れてから言い分を用意しても間に合わないのは、このためです。、所有者の責任を外す材料になりません。問われるのは、その木が植え方や支え方も含めて安全を欠いた状態だったかどうかです。どこからを瑕疵と見るかは事情ごとに分かれるため、実際に損害が出たあとの責任の範囲は弁護士に相談する領域になります。

占有者と所有者が別の人になる場面もあります。貸している家の庭木なら、住んでいる人が占有者にあたることが多いです。空き家で誰も住んでいなければ、所有者が直接この問題を抱えることになるかと思います。

なお3項には、損害の原因について責任を負う人がほかにいれば、占有者や所有者はその人に負担を求められると書かれています。支柱の立て方そのものに原因があった場合などが考えられます。

倒れる前に残す記録は、同じ位置・直角の2方向・日付

所有者の責任が注意の有無で外れない以上、記録は倒れたあとの言い訳に使うものではありません。切るかどうか、いつ切るかを決めるための材料として残します。傾きが増えているのか止まっているのかは、毎日目にしている人ほど気づきにくいものです。記憶ではなく、同じ条件で撮った写真を並べると変化が見えてきます。

撮るときに決めておくのは3つだけです。

  1. 立つ位置を固定する。敷石の端やブロック塀の角など、動かない目印の上に立って撮ります。1歩ずれるだけで、幹の角度が違って写ります。
  2. 直角に2方向から撮る。傾いている向きの正面から見ると、傾きはほとんど分かりません。真横にあたる位置からも撮れば、どちらへ倒れかけているかが写ります。
  3. 縦の基準を画面に入れる。家の柱の角、雨どい、電柱など、まっすぐ立っているものを幹と一緒に写すと、比べるための線ができます。

撮るのは、月にと、強い風や雨が通ったあとです。スマートフォンの写真には撮影日が残るので、日付を書き添える手間はかかりません。

根元の写真もあわせて1枚撮ります。幹が傾いた向きとは反対側の地面が盛り上がっていたり、ひびが入っていたりすれば、根が土ごと持ち上がりかけていることが多いです。この変化は、幹の角度より先に現れることもあります。

隣の家まで届くかは、木の高さと壁までの距離で見る

倒れたときに隣家まで届くかどうかは、木の高さと、幹から隣の建物までの距離を比べると見当がつきます。高さのほうが大きければ、倒れる向きによっては届きます。

高さは巻尺がなくても、建物と比べて見られます。人の背より少し高い程度か、の窓くらいか、屋根を越えているか。距離は、根元から隣家の壁や塀まで歩き、歩数を数えておけば足ります。写真と一緒にこの2つをメモしておくと、次に見返したときの判断が速くなります。

傾いた先に隣家がある木は、その向きには倒せません。私たちの作業では、倒す空間が取れない木は提携業者が木に登り、上から順に切り下げて下ろします。この方法は工数が変わるため、現地を見てから金額をお出しします。枝や幹が電線に触れている場合は、作業の前に電力会社への連絡が必要になることがあり、その確認も提携業者が行います。

川口市で伐採を考える前に、今日撮っておく3枚

川口市やその周辺で伐採を検討している場合も、最初にやることは同じです。今日、傾いている木を直角の2方向から1枚ずつ、根元を1枚、あわせて3枚撮ってください。立った場所の目印と、木の高さの目安、壁までの歩数もメモしておきます。

この3枚は、そのまま見積もりの材料になります。LINEで届いた木の写真と、だいたいの高さ、本数が分かれば、おおよその金額はお伝えできます。確定の金額は、搬出の経路や隣家との距離を現地で見てからお出しします。

写真は、隣の家に話を切り出すときにも使えます。傾きに気づいていることを写真で見せておけば、倒れる前に作業日や足場の相談がしやすくなるかと思います。9月は台風が来る時期です。前回の写真より傾きが増えていたら、季節を待たずに切る日を決めてください。

この記事に関するよくあるご質問

自分の庭木が倒れて隣の家を壊したら、誰が責任を負いますか
民法項により、庭木の植え方や支え方に瑕疵がある場合は、建物などの工作物と同じ扱いになります。まず木を管理している占有者が責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が負います。所有者については、注意していたことを理由に責任を外す文言が条文にありません。
傾いた木の記録はどう撮ればいいですか
敷石の端など動かない目印の上に立ち、直角に2方向から、柱や雨どいなど縦にまっすぐなものを一緒に写します。根元の地面も1枚撮ります。月にと、強い風や雨のあとに同じ位置から撮れば、傾きが増えているかを比べられます。
倒れたら隣の家に届くかどうかはどう見分けますか
木の高さと、幹の根元から隣の建物までの距離を比べます。高さのほうが大きければ、倒れる向きによっては届きます。高さはの窓や屋根と比べ、距離は歩数で数えれば見当がつきます。

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