葉が落ちると、木のかたちが最後まで見える
夏の庭木を見上げても、目に入るのは葉のかたまりです。
輪郭は分かっても、その中で幹がどちらに傾いているのか、太い枝がどこで分かれてどちらへ伸びているのかは、葉に隠れて見えません。
落葉樹の葉が落ちきると、この隠れていた部分がそのまま出てきます。
幹が根元から少し傾いているのか、途中から曲がっているのか。
枝は四方に均等なのか、道路側だけに重く張り出しているのか。
木は枝の重い側へ倒れようとするので、この張り出しの偏りが、倒す方向を決めるときの最初の材料になります。
葉がある時期でも、幹の太さや樹高から見当をつけることはできます。
ただ、見当と、見えているものは別です。
冬のほうが、見積もりを出す側が推測で埋める部分が少なくなる、と考えていただくのが近いかと思います。
もうひとつ、冬は足元も見えます。
下草が枯れて地面が出るため、木の根元に置かれたままの鉢や、根が持ち上げている舗装、切り株が残っていないかが分かります。
夏の草に覆われていると、当日になって初めて出てくることがあります。
冬の写真は、引きの1枚に写る情報が増える
見積もりの前に写真をお送りいただくことがあります。
木の写真と、だいたいの高さ(人の背より高いか、屋根を越えているか)、本数。
この3つがあれば、おおよその金額をお伝えできます。
このとき冬の写真が有利なのは、枝の骨組みが一枚に写るからです。
葉が茂った木を離れて撮ると、黒い塊がひとつ写るだけになりがちです。
落葉後なら、幹から枝が分かれる位置、屋根や電線との距離、隣家の壁までの間隔まで、同じ1枚で読み取れます。
ただし、写真で分かる範囲には限りがあります。
切った木をどこから運び出すのか、庭先まで軽トラックが入るのか、隣家との距離が実際に何メートルあるのか。
この3つは写真では分かりません。
ですから、確定した金額は現地を見てからお出しします。
冬の写真でできるのは、概算の幅を狭めるところまでです。
川口市の住宅地では、敷地に木を倒すだけの余地が取れない現場があります。
その場合は倒さずに、ロープで登って上から順に切り下げます。
この方法に切り替わるかどうかも、枝の広がりと隣家までの間隔が見えていると早い段階で判断できます。
川口の伐採で、冬は当日の時間が読みやすくなる
葉が落ちていると、切ったあとに出る量そのものが減ります。
枝葉はかさばるわりに軽いので、量が増えるほど運ぶ回数が増え、積み込みの時間が延びます。
冬の落葉樹は、幹と枝だけを玉切り(幹を運べる長さに輪切りにすること)して積むことになるので、同じ木でも作業の後半が短く済むことが多いです。
ここで誤解のないように書いておくと、量が減ったぶん料金が下がるという話ではありません。
伐採の金額には玉切り・搬出・処分まで含めていて、作業後に処分費を追加で請求することはしません。
量が読みにくいのは私たちの側の仕事なので、その分をあとからお客さまに回さない前提で金額を組んでいます。
冬に変わるのは金額ではなく、当日どのくらいの時間で終わるかの見通しのほうです。
見通しが立つと、こちらの段取りも具体的になります。
車をどこに停めるか、庭の物をどこまで動かしておいていただくか、午前で終わるのか午後までかかるのか。
ご在宅で立ち会っていただく場合、この時間の読みがそのままご予定に関わってきます。
冬を待たないほうがいい木もある
ここまでは、時期を選べる場合の話です。
選べない木もあります。
幹が根元から傾いている木、幹の途中に大きな空洞やきのこが出ている木、葉が出る季節に出なかった木。
こうした木は、時期を待つ話ではありません。
傾きは自然に戻りませんし、枯れた木は乾いて折れやすくなっていきます。
台風の前に倒れそうだと感じているなら、季節にかかわらずご相談いただくほうの木です。
見分けがつきにくいときは、木の真下ではなく2〜3歩離れた位置から幹の根元を見てください。
根元の土が片側だけ盛り上がっていたり、幹と地面の境に隙間ができていたりしたら、傾きが進んでいる可能性があります。
これは冬に限らず、今日確かめられることです。
庭に常緑樹も混ざっているとき
庭木が全部落葉樹とは限りません。
冬も葉をつけたままの常緑樹は、真夏と厳寒期を避ければ通年で切れます。
つまり、常緑樹のほうは冬を待つ理由が特にありません。
庭に両方ある場合、落葉樹が葉を落とす11月から3月に合わせて、まとめて同じ日に切るという決め方ができます。
1回の作業でまとめたほうが、日を分けて2回来てもらうより段取りは少なくて済みます。
逆に、常緑樹だけが問題になっている(隣家へ枝が越えている、日当たりを塞いでいる)なら、落葉を待つ意味はありません。
木の種類で、待つ・待たないが分かれます。
今日、庭でできること
晴れた日に、切りたい木の真下に立って上を見上げてください。
枝がどちらの方向にいちばん重く張り出しているか、ひとつ選んでおきます。
道路側なのか、隣家側なのか、自分の家の屋根側なのか。
冬なら、これが目で見て分かります。
そのうえで、5メートルほど下がって木の全体を1枚撮る。
それから木の根元に寄って、幹と足元をもう1枚。
この2枚と「枝は隣の家のほうに重い」という一言があれば、話が始められる状態になります。
葉が落ちている今のうちに撮っておくと、春まで待つより伝わる情報の多い写真が残ります。
この記事に関するよくあるご質問
- 落葉樹を切るなら、いつがいいですか
- 葉が落ちている冬のあいだ、おおむね11月から3月が作業しやすい時期です。
枝葉が少ないぶん木のかたちが見えて倒す方向を決めやすく、運び出す量も減ります。 - 冬まで待ったほうがいい木と、待たなくていい木はありますか
- 幹が傾いている木や枯れている木は、時期を待つ話ではありません。
倒れそうだと感じたら季節にかかわらずご相談ください。
常緑樹も、真夏と厳寒期を避ければ通年で切れます。 - 葉が落ちた冬の写真でも、おおよその金額は分かりますか
- LINEで木の写真と、だいたいの高さ、本数をお送りいただければおおよその金額をお伝えできます。
ただし写真だけでは搬出経路や隣家との距離が分からないため、確定金額は現地を見てからお出しします。