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冬の伐採で段取りが読める理由 〜落葉樹は枝ぶりで倒す方向が決まる〜

落葉樹の伐採を冬に頼むと何が変わるのかを、見積もりと当日の段取りの側から説明します。葉が落ちると枝の付き方と重心が見え、倒す方向を決めやすくなります。冬を待たないほうがいい木の見分けも書いています。

葉が落ちて枝の形がそのまま見えている冬の落葉樹
写真はイメージです

葉が落ちると、枝がどこから出ているかが見える

夏のあいだに庭木を見上げても、目に入るのは葉のかたまりです。幹から上が緑で埋まっていて、枝が何本あるのか、どちらへ伸びているのかまでは地面から読み取れません。11月を過ぎて葉が落ちると、その葉に隠れていた部分がそのまま見えるようになります。幹のどの高さで最初の枝が分かれているか、その枝が隣家の側に出ているのか道路の側に出ているのか、どの枝がいちばん太いか。冬の落葉樹は、枝の骨組みだけが残った状態で立っています。

伐採の段取りを組むときに見ているのは、葉の量ではなく、この枝の付き方のほうです。木は枝の重い側へ倒れようとします。どちらに重さが寄っているかが分かれば、倒す方向の候補が絞れます。葉がついているあいだは重心の偏りを外から見るのが難しく、幹の傾きと合わせて推し量ることになります。冬はそこが目で確かめられます。

LINEで写真を送っていただいて概算をお伝えする場合も同じです。葉がついた状態の写真でも、屋根やの窓と比べれば高さの見当はつきます。ただ、枝がどこで分かれていて、どちら側に張り出しているかまでは写りません。葉が落ちたあとの木は、同じ1枚の写真から読み取れることが増えます。

川口の伐採で冬に決めやすくなるのは、倒す方向

川口市の東部にある安行一帯は古くからの植木の産地で、住宅地のなかにも大きく育った庭木が残っています。そういう木を切るとき、最初に決まるのは金額ではなく倒す方向です。

倒す方向は、木の重心がどちらに寄っているかと、地面のどこが空いているかの2つで決まります。冬に見えやすくなるのは前者だけです。後者、つまり搬出経路の幅、門扉から庭までの通り道、隣家との距離、電線の位置は、季節が変わっても同じです。だから冬でも現地は見ます。現地調査もお見積もりも無料で、金額を見てからお断りいただいて構いません。

四方向のどこにも倒す余地が取れない場合は、倒さずに木に登り、上から順に切り下げていきます。この方法に切り替えるかどうかの判断も、枝の張り出しが見えている冬のほうが早く付くことが多いです。なお、枝や幹が電線に触れている場合は、作業の前に電力会社へ連絡が必要になることがあります。その確認も私たちの側で行います。葉が落ちていると、枝先と電線がどのくらい離れているかを地面から見て取りやすくなります。

運び出す量が減るぶん、当日の動きが短くなる

伐採の作業時間は、切っている時間より運んでいる時間のほうが長くなります。枝を落とし、幹を玉切りして、庭から車まで何往復もする。この往復の回数が、その日の終わる時刻を決めます。

葉がついたままの枝は、太さのわりに体積があります。落とした枝を積むと、かさばるぶん往復が増えます。冬の落葉樹はここが軽くなるので、同じ木でも運び出しが短く済むことが多いです。

ただ、これは金額が下がるという話ではありません。料金表の金額は樹高と幹まわりで決まっていて、玉切り・搬出・処分まで含んだ一式です。季節で単価を変えてはいませんし、作業が早く終わったから安くなる仕組みにもしていません。冬に効いてくるのは、その日のうちに何本まで終わるかの見通しが立てやすくなることのほうです。、と切りたい木がある場合、で収まるかに分けるかが読めます。

音の出る時間が短くなる、という面もあります。チェーンソーの音が出るため、住宅地での早朝と夜間の作業は行っていません。日中に収まる範囲で終わるかどうかは、近所への説明のしかたにも関わってきます。

冬まで待たないほうがいい木もある

ここまでは、作業がしやすい時期の話です。安全の話ではありません。この2つは分けて考えたほうがいいと思います。

幹が傾いている木、枝先から枯れが上がってきている木、根元がぐらついている木は、時期を待つ対象ではありません。落葉樹だからといって11月まで置いておく理由にはなりませんし、置いているあいだに強い風が来れば、倒れる方向はこちらでは選べません。台風の前に倒れそうだと感じたら、季節にかかわらず見にいきます。

常緑樹のほうは、真夏と厳寒期を避ければ通年で切れます。庭に落葉樹と常緑樹が混ざっている場合、常緑樹だけ先に切って落葉樹を冬まで残すより、落葉樹の時期に合わせてまとめてしまうほうが、伺う回数がで済みます。切り株の抜根まで考えているなら、なおさら同じ日にまとめたほうが動きが少なくなります。

逆に、考えて先延ばしにするのは、あまり実入りがありません。金額は季節では動かないからです。冬に変わるのは、段取りの読みやすさです。

葉が落ちた日に、同じ場所から1枚撮る

今日やっておけることを1つだけ挙げます。葉が落ちきったら、木の真下ではなく、庭の端まで数歩下がって木の全体が入る位置から1枚撮ってください。そのとき、隣家の屋根やの窓が一緒に写る角度にしておくと、高さも一緒に伝わります。

そして、撮った写真を見ながら、隣家の側へ出ている枝が何本あるかを数えてみてください。もなければ、倒す方向の選択肢は多いはずです。もも越えているようなら、倒さずに上から切り下げることになる可能性が高く、そのときは現地を見てからのお見積もりになります。数えた本数をそのまま伝えていただければ、話が早く進みます。

同じ場所から葉のあるうちにも撮っておくと、2枚を並べたときに、葉に隠れていた部分がどれだけあったかが分かります。ご自身で気づく材料になりますし、こちらにとっては夏場の枝葉の量を見積もる材料になります。落葉樹を切る予定があるなら、11月から3月のどこで連絡するかを決める前に、この1枚だけ先に手元に置いておくといいかと思います。

この記事に関するよくあるご質問

冬に伐採を頼むと料金は安くなりますか
料金表の金額は樹高と幹まわりで決まっていて、季節では変わりません。冬は葉のぶん運び出す量が減るので作業の見通しは立てやすくなりますが、そのぶん値引きになるという仕組みではありません。伐採の金額には玉切り・搬出・処分まで含んでいて、作業後に処分費を追加で請求することはしません。
常緑樹も冬まで待ったほうがいいですか
常緑樹は真夏と厳寒期を避ければ通年で切れるので、冬まで待つ必要はありません。ただ、落葉樹と常緑樹が同じ庭にある場合は、落葉樹の時期に合わせてまとめたほうが、作業に伺う回数がで済むことが多いです。
枯れかけている木も春まで待ったほうがいいですか
幹が傾いている木や枯れている木は、時期を待つ話ではありません。冬が作業しやすいというのは段取りのしやすさであって、倒れそうな木を待たせる理由にはなりません。台風の前に倒れそうだと感じたら、季節にかかわらずご相談ください。

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