作業が終わった庭で、最初に見るのは切り株の高さ
木が運び出されて庭が広くなると、まず目が行くのは空いた場所のほうです。
ただ、あとになって「こうしておけばよかった」と戻ってくるのは、たいてい足元に残った切り株です。
地面すれすれなのか、膝くらいの高さがあるのか。
この差が、そのあと庭をどう使えるかを決めます。
高さの見方は簡単で、切り株の横にしゃがんで自分の靴と比べます。
靴の甲より低ければ地面すれすれ、くるぶしを越えていれば10cm前後、すねの半ばまであれば20〜30cmは残っています。
巻尺を出すほどのことではありません。
大事なのは正確な数値ではなく、「これはこの先どう使う場所だったか」を、切り株を見ながら思い出すことです。
なぜ作業当日に見るかというと、直すのが当日なら早いからです。
切った人がまだ庭にいて、チェーンソーも軽トラックも出ている段階なら、切り株を下げるのは数分の作業です。
日をあらためて「もう少し低くしてほしい」となると、道具を積んでもう一度伺うことになります。
同じ数センチでも、その日か後日かで話がまるで変わります。
川口の伐採で切り株を低くするか残すかは、あとの使い道で決まる
低いほうがいい、とは限りません。
分かれ目は、その場所を今後どうするかです。
後日あらためて抜根するつもりがあるなら、切り株はある程度の高さを残しておくほうが作業が楽になります。
株を掘り起こすときは、根を切りながら株そのものを揺すって回します。
そのときにつかむ部分が地上に出ていると力がかかりますが、地面すれすれだと、まず周りの土を除けてつかむ場所を作るところから始めることになります。
切り株の高さが、次の作業の取っ手になるわけです。
逆に、人が通る場所、車を停める予定の場所、子どもや高齢の方が出入りする動線上なら、低いほうが安全です。
膝下の高さで残った切り株は、暗いときにつまずきます。
下草が伸びてくると、なおさら見えなくなります。
もうひとつ、草刈り機を入れる庭は判断が逆になることがあります。
切り株を地面すれすれまで下げると、夏に草が伸びたときに株の位置が分からなくなり、刈刃を当てて刃を欠くことがあります。
低くするなら、株の場所が分かる目印を横に立てておくか、株の周りだけ手で刈る前提にしておくと、そのあとが楽です。
どれが正しいという話ではなく、その場所に何をするかで答えが入れ替わります。
川口の伐採では、庭先まで軽トラックが入る家と、隣家との間を人が通るだけの家とで、切り株の扱いも変わってきます。
切り株のほかに、その日のうちに見ておく3か所
切り株を見終わったら、順番に3か所を歩きます。
庭を一周する程度の話です。
ひとつ目は地面です。
木を寝かせた場所、脚立や台を置いた場所は、土が踏み固められたりえぐれたりします。
下草や芝がある庭なら、その部分が戻るのか、土を足したほうがいいのかを見ておきます。
作業の直後は木くずが散っていて分かりにくいので、片付けが済んだ状態で見ます。
ふたつ目は搬出の通り道です。
切った幹は長いまま持てないので、扱える長さに切って運びます。
それでも門扉の角、塀のすみ、外壁、カーポートの柱のあたりは、荷物が振れて当たりやすい場所です。
木を運んだ道筋を玄関側から逆にたどって、目の高さと腰の高さを見ます。
三つ目は隣の敷地との境目です。
越境していた枝を切った場合、切った断面は自分の庭からより隣の側から見えることがあります。
落ちた枝葉が境界を越えて残っていないかも、この日のうちに見ておきます。
当日に気づいて拾えば片付けの延長ですが、一週間経ってから言うと、話の持って行き方が難しくなります。
気づいたことは、作業した人が庭にいるうちに言う
切り株の高さも、地面のへこみも、擦り傷も、その日のうちなら「じゃあ今やります」で終わることが多いです。
翌日以降になると、再訪の段取りから始まります。
遠慮して言わずにおくと、結局あとで自分の手間が増えます。
そのため、作業の終わりに切り株の横で一度立ち止まる時間を作っておくと確実です。
本来なら切り株の高さは作業前に決めておくものですが、木が立っている状態では地面の様子も見えず、決めきれないこともあります。
倒したあとに実物を見て決め直すほうが、現実的な場面は多いかと思います。
ご不在での作業になる場合は、この立ち止まる時間が取れません。
空き家のお庭などでは、作業前と作業後の状態をどの形でご報告するかを先に決めてから着手します。
切り株を何cmで残すか、株の位置をどう記録するかも、その決めごとに一項目として入れておくと、写真だけで判断できるようになります。
今日撮っておく写真は2枚
最後に、切り株の写真を2枚だけ残します。
あとで効いてきます。
1枚目は真上から、切り口を写します。
ここで分かるのは、切り口の直径と、中心が変色したり空洞になったりしていないかです。
中が傷んでいる株は、抜根のときに掘る前に崩れて、根だけが土の中に残ります。
そのときの見積もりが現地確認になる理由も、この写真を見ると分かります。
2枚目は横からで、靴やペットボトルなど大きさの分かるものを横に置いて撮ります。
切り株の高さと、周りの土がどうなっているかが1枚に入ります。
この2枚は、数か月後の比較にも使えます。
多くの広葉樹は、切り株から新しい芽が出ることがあります。
萌芽(ほうが)といって、幹を切られた木が残った根の力で伸ばす芽です。
放っておくと数年でまた枝になるので、春に緑が見えたら、細いうちに手で折るか、抜根を考える段階に入ります。
写真が残っていれば、そのときに「切ったのはこの高さだった」と迷わずに済みます。
今日やることは、切り株の横にしゃがんで高さを靴と比べ、真上と横から1枚ずつ撮る。
それだけです。
この記事に関するよくあるご質問
- 切り株はどのくらいの高さで残してもらうのがいいですか
- そのあとの使い道で変わります。
後日あらためて抜根する予定があるなら、20〜30cmほど残しておくと株を回すときの取っ手になり、掘る手間が減ります。
すぐに人が通る場所や草刈り機を入れる場所なら、地面すれすれまで下げたほうが安全です。
どちらにするかは、作業が終わる前に切り株の横で決めておくと直しがききます。 - 作業後に切り株を低くしてほしいと言うのは遅いですか
- 作業した人がまだ庭にいる段階なら、道具が出ているので数分で下げられます。
日をあらためて頼む場合は、道具を積んでもう一度伺うことになるため、同じ作業でも手間が変わります。
気づいたことは、その日のうちに言うほうが早く片づきます。 - 立ち会えないときは何を確認すればいいですか
- ご不在での作業は、作業前と作業後の状態をどの形でご報告するかを先に決めてから着手します。
切り株の高さをどうするかも、着手前に決めておく項目に入れておくと、写真だけで判断できるようになります。