動かす物を決める前に、置き場所を決める
作業日が決まると、庭を見回して「これは危ないから動かしておこう」と、目についた物から順に運び始める方が多いかと思います。
順番を逆にしたほうが、当日は楽になります。
先に決めるのは、動かす物ではなく、動かした先です。
理由は単純で、庭の中で物を寄せられる場所は限られていて、その限られた場所が、たいてい作業する側の通り道と重なるからです。
木の根元にあった鉢を、とりあえず玄関脇にまとめる。
そこは切った幹を担いで道路に出るときに通ります。
当日、もう一度どこかへ動かしていただくことになります。
置き場所として使いやすいのは、庭の中で木からいちばん遠く、かつ道路から見て奥まった側です。
作業は木のまわりから道路へ向かって一方向に流れるので、その線から外れていれば触りません。
家の中の玄関土間、二階のベランダ、普段使っていない部屋の窓際。
屋外に置き場が取れないときは、割れて困る物だけでも屋内に入れてしまうほうが早いです。
木の下ではなく、枝が落ちて跳ねる範囲
倒す余地がある庭なら根元から倒しますし、隣家や電線が近い庭なら、登って枝から順に切り下ろします。
どちらの切り方でも、空けていただきたいのは「木の真下」ではありません。
切った枝が落ちて、地面で跳ねる範囲です。
枝は切った位置の真下にまっすぐ落ちるとは限りません。
葉が付いたまま落ちる枝は空中で回り、着地して一度跳ねます。
高いところから下ろした枝ほど、横へ転がる距離が伸びます。
目安として、幹から木の高さと同じくらいの距離までは、割れる物・倒れる物を置かない範囲だと考えていただくと安全側に寄ります。
3mの木なら幹から3m、屋根を越えている木ならそれ以上です。
具体的に困るのは、素焼きの鉢、ガラス戸の付いた物置、ソーラーライト、灯籠や飾り石、そして自転車です。
自転車は倒れて傷が付くだけでなく、倒れた状態で放置されると足元が塞がります。
エアコンの室外機カバーのような、木でできた薄い覆いも外しておいていただけると助かります。
動かせない物は、動かす代わりに位置を伝える
庭にある物のうち、施主の方が動かせない物もあります。
室外機、給湯器、雨水桝、地面に埋まった散水栓、境界の塀、据えてある庭石。
これらは動かしていただかなくて結構です。
かわりに、位置をお知らせください。
伝えていただければ、倒す方向や枝を下ろす順番を、その設備を避ける形で組みます。
逆に、伝わっていないまま作業に入ると、現場で気づいた時点で切る順番を組み直すことになり、その日の作業時間が押します。
特に見落とされやすいのが、地面と同じ高さにある物です。
雨水桝や散水栓の蓋は、下草が伸びていると草の中に沈んで見えません。
作業前に草を刈ってから探すことになります。
前もって場所が分かっているなら、蓋の横に棒を差しておく、テープを巻いた棒を立てておく、といった目印があると、その手間がなくなります。
川口の伐採で、道路の側にやっておくこと
庭の中だけでなく、家から道路までの側にも準備があります。
切った木は最終的に道路のトラックまで運びます。
玄関から門扉、門扉から道路までの通り道に、自転車、プランター、ゴミ箱、傘立て、置き配の箱が並んでいると、その幅のぶんだけ運べる量が減り、往復の回数が増えます。
もうひとつは、トラックを止める場所です。
川口市の住宅地は、前面道路が狭く、電柱と塀のあいだをすり抜けるような区画が珍しくありません。
敷地内に駐車スペースがあり、当日そこを空けられるなら、車を先に出しておいていただけると搬出が短くなります。
空けられない場合は、その旨だけ伝えていただければ、こちらで道路側の止め方を考えます。
隣家との関係でひとつ。
チェーンソーは音が出ますし、枝を下ろすあいだ人が高い位置にいます。
作業日が決まった時点で、隣の家に一声かけておくと当日が落ち着きます。
境界をまたいで枝が伸びている木なら、その枝をどこで切るかも、先に話しておくほうがあとが楽です。
作業当日の朝にやること
前の日までに済ませられない、その日の朝だけの作業もあります。
数は多くありません。
窓と網戸を閉める。
チェーンソーで切ると、細かい木くずが風に乗って飛びます。
開いた窓から入ると室内の掃除が増えます。
洗濯物と布団も、外に出さないでください。
木くずは繊維に絡むと払っても落ちにくいです。
車を出す。
敷地内に止めたままだと、飛んだ木くずが乗ります。
ボディに残った木くずを乾いた布で拭くと、細かい傷になります。
ペットと小さいお子さんは、作業のあいだ家の中で過ごしていただけると安心です。
音に驚いて庭へ出てくる動きがいちばん危ないので、庭に面した掃き出し窓は鍵を掛けておいてください。
前の日までに決めておくこと
最後にひとつ。
切った木のうち、残したい部分があるなら、作業前にお伝えください。
伐採の料金には玉切り・搬出・処分まで含んでいます。
何もお申し出がなければ、切った木は枝も幹もすべて運び出します。
薪ストーブ用に幹を輪切りで残したい、太い枝を花壇の縁に使いたい、といった希望があるなら、残す長さと本数、庭のどこに積んでおくかまで決めておくと、その場で分けて置いておけます。
作業が終わって積み込んだあとでは戻せません。
今日やっていただくとしたら、庭に出て、木からいちばん遠い場所を1か所選ぶところからです。
そこが置き場になります。
決まってから、割れる物・倒れる物を順に運べば、当日の朝に慌てずに済みます。
この記事に関するよくあるご質問
- 庭の物は、作業当日の朝に動かせば間に合いますか
- 朝に動かすと、置いた先が搬出の通り道と重なっていた場合に、もう一度動かしていただくことになります。
前の日までに、動かす先を決めてから寄せておくほうが確実です。
窓を閉める、洗濯物を取り込む、車を出すといった、その日でないとできないものだけを当日の朝に回してください。 - 室外機や給湯器のように動かせない物がある場合はどうしますか
- 動かしていただかなくて結構です。
位置だけ先にお伝えください。
倒す方向や枝を下ろす順番を、その設備を避ける形で組み直します。
地面にある雨水桝や散水栓の蓋のように、草に隠れて見えないものは、木の枝や棒を立てておいていただくと当日すぐ分かります。 - 切った木を薪や飾りに使いたいときは、当日に言えばいいですか
- 作業に入る前にお伝えください。
伐採の料金には玉切り・搬出・処分まで含んでいるため、何もお申し出がなければ切った木はすべて運び出します。
残したい長さと本数、置いておく場所を先に決めておくと、その分だけ庭に残して積んでおけます。