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現地調査で見ているのは木より通り道 〜立ち会う前に開けておく3か所〜

現地調査で確認するのは木の高さだけではありません。倒せる向き、切った木が通る幅、隣家との境界と頭上の電線、掘削できる余地。立ち会う日までに何を空けておけば話が早いかを、順番に書いています。

住宅の敷地に立っている庭木と、そのまわりの地面の様子
写真はイメージです

写真で出るのは概算まで、そこから先は歩いて見る

LINEで木の写真と、だいたいの高さ、本数をお送りいただければ、おおよその金額はその場でお返しできます。多くの方はここまでで、頼むかどうかの見当がつくかと思います。

ただ、そこから確定金額に変わるまでには、写真に写らないものを見る時間が必要になります。写真だけでは搬出経路や隣家との距離が分からないからです。切るという作業自体は、実のところ工程のうちの一部でしかありません。枝を落として幹を輪切りにし、それを敷地の外まで運び出して処分するところまでが一式です。運び出す部分の条件が読めないと、金額は動きません。

だから現地では、木の前で立ち止まっている時間より、木と道路のあいだを行き来している時間のほうが長くなります。庭に入って木を見上げて終わり、という調査にはなりません。以下、どこを何のために見ているかを、実際に歩く順番で書きます。

川口の伐採で最初に確かめるのは、木の四方に何があるか

まず木の根元に立って、四方向を順に見ます。倒せる余地がその中にひとつでもあるかどうかで、作業のしかたが根本から変わるためです。

倒せる方向が取れるなら、そちらに向けて幹を切り倒し、地面に寝かせてから輪切りにしていきます。取れない場合は、木に登って上から少しずつ切り下げる方法に切り替えます。同じ高さの木でも、この二つでは手間がまるで違います。工数が数倍変わることもあるため、この判断だけは現地を見ずに済ませられません。

川口市の中でも、安行のあたりのように古くから植木を扱ってきた地域では、住宅地の敷地内に大きく育った木がそのまま残っていることがあります。家が建ったあとで木のほうが伸びたという順番の庭も多く、その場合はほぼ確実に倒す余地がありません。ご自身の庭がどちらか気になるようでしたら、木の根元から幹の高さと同じだけ離れた地点に、物置も塀も車も無いかを歩いて確かめてみてください。四方のどこにもそれが取れなければ、上から切り下げる前提の見積もりになります。

切った幹が通る幅を、木から道路まで実際に歩く

次に、木の根元から道路に出るまでの経路をたどります。見ているのは、いちばん狭い場所の幅です。

輪切りにした幹は、太さによっては一つで両手がふさがる重さになります。それを何往復も運ぶ経路に、幅の足りない場所が一か所でもあると、そこが全体の時間を決めてしまいます。門扉の柱と柱の内側、家と塀のあいだの通路、玄関前の階段、途中の曲がり角。このあたりが引っかかりやすい場所です。

軽トラックが庭先まで入るかどうかも、ここで見ています。庭先まで寄せられるなら、切ったそばから荷台に載せられます。道路に停めるしかない場合は、そこまで人力で運ぶ距離が加わります。停める位置に交通量や見通しの問題があれば、その分の段取りも要ります。

ここは、事前にご自身で確かめておける数少ない項目です。玄関から道路まで、両手に荷物を持ったつもりで一度歩いてみてください。すれ違うのに体を横にする場所があれば、そこが当日の要になります。

隣の家との境界と、頭の上を通っているもの

木のまわりを見るとき、地面の話と同時に、上を通っている線を確認します。

枝や幹が電線に近い、あるいは触れている場合は、作業の前に電力会社への連絡が必要になることがあります。その確認は提携業者が行いますが、いつ連絡するかで作業日の決まり方が変わるため、調査の時点で見つけておく必要があります。頭上に線が通っている庭は、下から見上げると枝と重なって分かりにくいことがあります。少し離れた場所から横向きに見ると、枝と線のどちらが手前かが分かります。

隣家との境界も同じ日に見ます。境界のすぐ内側に生えている木は、倒す方向が実質的に一方向しか取れないか、まったく取れないかのどちらかになります。塀を越えて枝が伸びている場合は、その枝を先に落としてから幹に取りかかる順番になります。どこまでがご自身の敷地かがはっきりしない場合は、分かる範囲で構いませんので、その場で教えてください。分からないまま作業に入ることはしません。

抜根も考えているなら、切り株の周りの余地も見る

伐採と一緒に切り株を抜くかどうかを迷っている場合は、その場で言っていただければ、掘削できる余地があるかを一緒に確認します。

抜根は、切り株のまわりを掘って根を切り、掘った穴を埋め戻すところまでの作業です。掘るには株のまわりに人が入れる幅が要ります。塀や物置がすぐそばにある、地面がコンクリートで囲まれているといった条件だと、掘り進められる範囲が限られます。伐採を先に済ませて後日あらためて抜こうとすると、そのあいだに周りへ物が置かれていて、同時にやるより手間が増えることもあります。

木を切ったあとの場所を駐車場や物置にする予定があるようでしたら、その予定も調査のときに話してください。株を残していいのか、地面を平らにするところまで要るのかで、見るべき範囲が変わります。

立ち会う日までに、やっておけること

当日までに用意していただきたいのは、大がかりな片付けではありません。次の三つで足ります。

木の根元が見えるようにしておく。鉢や物置きの荷物が幹に寄せてあると、幹まわりを測れません。足元の物を一時的にどけていただけると、その場で寸法が取れます。

木から道路までの通り道を、一度歩いて思い出しておく。どこが狭いか、当日どかせる物とどかせない物がどれかを言っていただけると、経路の相談がその場で終わります。

切りたい木と、残したい木を分けておく。庭に何本かあるとき、口頭だと取り違えが起きます。当日に指で示していただくのがいちばん確実です。

そして、金額は見てからお断りいただいて結構です。現地調査もお見積もりも無料なので、見てもらったから頼まなければいけない、という関係にはなりません。まず今日できることとして、玄関から道路まで両手をふさいだつもりで歩いて、いちばん狭い場所がどこかを覚えておいてください。それだけで、調査当日の話がひとつ先に進みます。

この記事に関するよくあるご質問

現地調査には立ち会わないといけませんか
ご不在での対応もご相談いただけます。門扉や鍵をどうお預かりするか、作業前と作業後の状態をどの形でご報告するかを先に決めてから進めます。ただ、立ち会っていただけると、切りたい木と残したい木をその場で指しながら決められるので、やり取りが一度で済みます。
写真を送って概算をもらったのに、現地でまた見るのはなぜですか
写真には搬出経路と隣家との距離が写らないためです。木の高さと本数までは写真から読めますが、切った幹をどこを通して道路まで運ぶか、木のまわりに倒せる余地があるかは、その場に立たないと分かりません。現地調査もお見積もりも無料で、金額を見てからお断りいただいて結構です。
当日までに庭を片付けておいたほうがいいですか
完全に片付ける必要はありません。木の根元が見える程度に足元の物をどけておくと、幹まわりを測れます。木から道路までの通り道にある鉢や自転車も、当日どかせるかどうかだけ分かれば十分です。

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