藪になった庭は、奥の大きな木より先に通り道を見る
空き家の庭木が伸びすぎて、門を開けても玄関が見えない。
そういう庭を前にすると、いちばん目立つ大きな木から何とかしたくなるかと思います。
ただ、片付ける順番から考えると、最初に見るのは木ではありません。
「門から玄関まで、人が歩いて通れるか」です。
理由は、庭の作業がすべてその道を往復して進むからです。
木を切るには根元まで近づく必要があり、切った枝や幹は同じ道を戻って外へ運び出します。
私たちの伐採は、枝を落として幹を輪切りにし、搬出して処分するところまでを一式で提携業者が行います。
運び出す道が藪でふさがっていると、木に取りかかる前に道を開ける手間が加わり、そのぶん当日の段取りが読みにくくなります。
もう一つは、見積もりの精度にかかわる話です。
現地を見に行っても、門の内側へ数歩しか入れなければ、奥の木の高さも根元の状態も確かめられません。
確定の金額は現地を見てからお出ししていますが、その現地で見える範囲が狭いと、分からない部分を残したまま話を進めることになります。
通り道ができると見えるようになる3つのこと
木の根元と幹の太さ
藪になった庭では、下草やツルが木の根元を覆っていることが多いです。
根元が見えないと、幹がどのくらいの太さか、まっすぐ立っているか傾いているかが分かりません。
抜根の料金は幹まわりが30cm未満か、30〜60cmかで分かれるため、根元に手が届くかどうかで見積もりに出せる数字が変わります。
幹が傾いている木や枯れている木が見つかった場合は、季節を待たずに相談したほうがいい木です。
切った木を運び出す経路
門から木までのあいだに、段差、細い通路、物置、室外機などがあるかどうか。
写真だけでは搬出経路や隣家との距離が分からないため、確定金額は現地を見てから決めています。
通り道が開いていれば、この経路をその場で歩いて確かめられます。
建物に枝がかかっている場所
玄関や窓の近くまで歩けると、枝が雨どいや外壁、屋根にかかっているかが見えてきます。
門の外からは見えない建物の裏手で、枝が壁に触れていることもあります。
建物に近い木は倒す方向が取れず、上から順に切り下げる方法に替わる場合があり、作業のしかたそのものが変わります。
通り道はどこまで開ければいいか
庭全体を一度にきれいにする必要はありません。
開ける順番は次の3段階で考えると整理しやすいです。
- 門扉が開くか
- 門から玄関まで歩けるか
- 玄関から、いちばん大きな木の根元まで近づけるか
1の門扉は見落とされやすい場所です。
長く開けていない門扉は、蝶番がさびていたり、内側から草やツルが絡んでいたりして、途中までしか開かないことがあります。
無理に押すと扉が外れたり、支柱ごと傾いたりするので、開かなければ開かないまま記録しておきます。
2と3の幅は、切った枝を両腕で抱えた人が、左右にぶつからずに歩ける程度が目安です。
ここが狭いと、枝をさらに細かく切ってから運ぶことになり、往復の回数が増えます。
あわせて、庭先まで軽トラックが入れるかどうかも見ておきます。
車が門の前までしか付けられない庭と、敷地の中まで入れる庭では、切った木を積み込むまでの距離が変わるためです。
自分で手を付けるなら、足元の草までにしておく
所有者の方が片付けを始めるなら、門の内側の下草を刈る、踏み分けて足元を確かめる、という範囲にとどめておくのが無理のない線です。
枝や幹に刃物を入れるのは避けたほうがいい理由があります。
伸びすぎた枝は、切った瞬間に重さで思わぬ方向へ落ちたり跳ねたりします。
藪の中では脚立の脚が沈んだり傾いたりしやすく、足場も安定しません。
藪の中に何があるかも、入ってみるまで分かりません。
割れた植木鉢、ブロック、古い杭、急な段差が草に隠れていることがあります。
ハチが枝に巣を作っている場合もあるので、枝を揺らす前に少し離れて見上げておくと安心です。
手袋と長袖、底の厚い靴で入るようにしてください。
刈った草の置き場所にも気を配ります。
通り道の脇に積み上げると、次に歩く人の足元がまたふさがります。
門の外へ出すか、通り道から離れた場所へ寄せておきます。
途中まででやめても問題はありません。
私たちは長く手が入っていないお庭を、庭木の伐採から下草の刈り取りまでまとめて片付けます。
所有者の方が道を半分まで開けていれば、その先から続ければ済む話です。
川口で伐採を相談する前に、門から奥へ歩いて記録する
空き家の庭について川口市で伐採を相談するなら、その前に一度、門から奥へ歩いて、止まった場所を撮っておくと話が早く進みます。
やり方は単純です。
門の外に立って1枚。
門を開けて、開き具合が分かるように1枚。
そこから玄関、いちばん大きな木へと進み、これ以上歩けないと感じた地点で、その先の様子を1枚撮ります。
止まった地点がそのまま「道がふさがっている場所」の記録になります。
写真と一緒に、次のことをメモしておきます。
- 門扉が最後まで開いたか、途中で止まったか
- 門や玄関の鍵を誰が持っているか
- どこで歩けなくなったか、その先に何が見えたか
藪になった庭は現地を見てからのお見積もりになりますが、この記録があると、現地調査で最初にどこから見ればいいかが決まります。
鍵のメモは、遠方に住んでいて立ち会えない方ほど役に立ちます。
ご不在で作業する場合、門扉や鍵をどうお預かりするか、作業前と作業後の状態をどの形でご報告するかを先に決めてから着手するためです。
段取りが決まらないまま作業に入ることはしません。
今日できることは、門から歩いて、止まった場所を1枚撮ることです。
それだけで、どこから片付けるかの答えがほぼ見えてきます。
この記事に関するよくあるご質問
- 空き家の庭が藪になっているとき、最初にどこを片付ければいいですか
- 門から玄関、そしていちばん大きな木の根元までの通り道です。
切った木はこの道を通って運び出すため、道がふさがっていると作業も現地での確認も進みにくくなります。 - 作業を頼む前に、自分で草を刈っておいたほうがいいですか
- 手を付けるなら、門の内側の足元の草を刈る程度にとどめ、枝や幹を切るのは避けたほうが無理がありません。
刈った草は通り道に積まず、門の外か脇へ寄せておきます。 - 立ち会えない空き家でも、庭の片付けを頼めますか
- ご不在での作業についてはご相談ください。
門扉や鍵をどうお預かりするか、作業前と作業後の状態をどの形でご報告するかを先に決めてから着手します。
段取りが決まらないまま作業に入ることはしません。